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M&Aは実にデリケートな手続きなんだなあ...
PENTAXは取締役会で統合の中止を決定したとの報道。統合を推進してきたPENTAX社長も辞任の噂。PENTAXの大株主となっているファンドが合併比率に不満を唱えていたり、HOYAのCEOがPENTAXとの合併後にカメラ事業の売却をほのめかすなど、ちょっと前のNHKドラマ「ハゲタカ」の大空電器そっくりになってきた。
合併の報道が流れたときに、カメラ事業を売却するんじゃないか?という懸念を書いたけれど、それからほぼ1ヵ月後にカメラ事業売却発言が本当に飛び出すとまでは想像しなかった。そもそも、そんな重要なことも合意されないまま、なぜ統合発表なんかしたの?と不思議に思う。
さて、問題はこれからのPENTAXの行方。PENTAXユーザーとしてはこれからもいいレンズ、いいカメラを作り続けていただけることだけを願っているわけだけれど、今回のドタバタで不安は大きく拡大することとなった。
PENTAXの取締役決定とは関係なく、仮にHOYAがTOBを強行して成功させたとすると、今まである程度気を遣っていたカメラ事業の売却は(将来採算性が悪化した場合)かなり露骨に行えるようになるのだろうね。また、HOYAが統合を断念した場合は、いずれ新しい相手(samsungなど)が現れることになるのだろう。昨年末に発売されたデジタル一眼レフK10Dが好調に売れ、イメージング事業の営業利益が昨年12億円の赤字が今期27億円の黒字に転換し、統合不要論の声が大きくなってきたのだろうか。でも、デジタル一眼需要が一巡したあとにはまた同じ問題が、そしてもっと深刻な状態で(買い手不在)起こることだろう。どのパターンがPENTAXカメラ事業にとって最善の道なのか? 今の勢いでなんとかK1Dの発売まではたどりついてもらいたいものだ。
投稿者 icydog : April 9, 2007 12:35 PM | トラックバック