Su | Mo | Tu | We | Th | Fr | Sa |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 |
□ 炭火で焙られた子持ちのホンモロコ
「え! モロコ?」
料理雑誌でしかみたことがなかったモロコがさりげなく目の前に現れた。まあ、なんとも地味な佇まい。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、いまや増殖したブラックバスやブルーギルなどの外来種が食べ尽くし、その数が激減していると書いてあったので、消えてしまった料理と思い込んでいた。
炭火で焙ったホンモロコを三杯酢をちょっとつけていただく。サクサクッとしてすぐに口の中でホロホロと崩れるようにほぐれていく。淡白な味わいの中で、酢によって口中に広がっていく香ばしさと山椒の香りが余韻をつくる。これはずいぶんとおいしいものだねぇ。