百貨店の展示会で出会った「中村信喬」氏の木彫りの像「「天正遣欧少年使節 南蛮見聞録」より。1585年にローマに派遣されローマ法王に謁見したという少年使節が、聖堂内に差し込んだ聖なる光を全身で受けている姿なのだそうだ。
GINZA SIXの中央吹き抜けに展示されていた吉岡徳仁氏の作品「Prismatic Cloud」(このインスタレーションは2021年2月末に終了)。一万本のプリズムロッドを空中に積層させたもの。もともと実際の雲も水滴や氷晶がかたまって浮いているものなわけだから、これも確かに雲だ。しかしこれどうやって組み立てここに展示していったんだろう…
前回展示されていたクラウス・ハーパニエミ氏の『Astral Sea(アストラル・シー)』も楽しかったし、次回予定されている名和晃平氏の「Metamorphosis Garden(変容の庭)」もものすごく楽しみ。
□ 「飛行艇少年BOY」 (落下飛行風に)
旧ソニービル、銀座ソニーパークで開催されていた『#014 ヌーミレパーク(仮)』DIRECTED BY PERIMETRON」で展示されていた「飛行艇少年BOY/HIKOHTEI SHONEN BOY」。アーティスト「King Gnu」と「millennium parade」、アートワーク等を手掛ける「PERIMETRON」による展示と説明される。King Gnuの「飛行艇」CDジャケットに登場する空飛ぶ少年の巨大バルーン。音楽とジャケット創りの中から生まれてきた世界観をこの場所の雰囲気も取り込みながら昇華させたアート展示となっている。すばらしい。(このインスタレーションは2021年3月末で終了)
六本木の森美術館で開催されている「未来と芸術展」に立ち寄ってみた。
AI(人工知能)の発達はさまざまな分野のテクノロジーも劇的に進化させ、それらが相互に影響を及ぼしながらあらゆる分野に大きな環境変化をもたらそうとしている。技術主導で猛烈に変化していく未来に向かって、自らが20-30年後の未来ヴィジョンについて考える...そんな大きな問いを投げかけてくれる展示だ。3月29日まで開催。
伊勢丹新宿店メンズ館4Fに展示されていた彫刻家「淺野健一」氏の「IKIGAMI(INCANATION)2008」。拝みたくなるような圧倒的存在感。これ、売り物じゃないよね?
「MAD et LEN (マドエレン)」のポプリはその香りもさることながら、纏っている雰囲気もとても味わい深い。このポプリはドライフラワーや塩漬けの植物ではなく、氷砂糖のような形をしたアカシアの樹脂に草花の天然エッセンスを染み込ませたもので、見た目にもとても個性的だ。ほとんどの製造工程が職人の手作りのもので、入れ物になっている黒の金属のポットも一品一品がモロッコの職人の手作りで、表面がでこぼこ、形もいびつ。それがまたユニークな表情を作り出す。ひとつとして同じものがない。蓋を持ち上げてほんの少しずらして置いておくと、たちまち甘くほのかな香りが部屋中に広がる。
週末に「いたばし花火大会」があり、池袋からもよく見えた。
望遠レンズで撮ると板橋区のビルも、花火を打ち上げている荒川の向こうの川口のビルも圧縮効果で近くに見えるので、花火がまるでビル群の中で打ち上げられているように見えるところがおもしろい。
ビル群に花火が降り注いでいるかのように撮れる。
チケットをいただたいので、新国立美術館で開催されているミュシャ展と草間彌生展を覗いてみた。ミュシャ展の方は、27歳でパリに移り住んでアールヌーボーの旗手として名を馳せたミュシャが、50歳で故郷のチェコに戻り、全く違う作風で16年かけて描きあげた「スラブ叙事詩」の展示会。たまたまNHKのドキュメンタリーで「華麗なるミュシャ 祖国への旅路 パリ・プラハ 二都物語」を観ていたこともあって、事前学習が効いて興味深く観てまわることができた。ちなみにこの番組は今週12日の深夜(13日00:10)に再放送される。おもしろいのでぜひ。
スラブ叙事詩はとてつもなくサイズの大きな作品で、ほとんど人が絵画から離れて見上げているため、混んでいるんだけれど渋滞することがなく快適に歩くことができる。
ミュシャ展を出て、続けて草間彌生展へ移動。
なにやらものすごい行列があるので一瞬ひるむものの、それは草間彌生関連グッズ販売所のレジの行列で、その横を通り抜けて展示会の入口へ。最初の会場が圧巻! 壁を立てずによくこれだけ連張りしたものだ。この会場自体がひとつの作品で、見事。終始圧倒されたまま出口の販売所になだれ込むので、みんなグッズを買ってしまうんだろうな。
寛永寺は、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建てられたものだけど、これは比叡山延暦寺が、京都御所の鬼門に位置して、朝廷の安穏を祈る道場であったことにならったものだという。 さらに、比叡山にとっての琵琶湖の関係をうつして、寛永寺においては不忍池(しのばずのいけ)がそのポジションを担うのだそうだ。
そんな不忍池≒琵琶湖のほとりに、「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」という、現代のお堂が登場した。滋賀県の琵琶湖の北西部にある長浜市は観音の里と称されるところだそうで、長浜市の各村々から定期的にいろんな観音様が順番に上野にやってくるのだという。ここに行くと、何百年ものあいだ、さまざまな願いを受け止めてきた観音菩薩に話しかけることができる。
□ 檜の格子壁で造られたお堂
□ 観音菩薩も蓮の蕾を持っている
今回のソウル散策で個人的に一番面白かったのは仁寺洞キルからちょっと入ったところにある「木人博物館」。ここは木人(モギン)という木彫りの人形を中心とした韓国の木工芸品5,000点のほか、日本、中国他、アジア各国の木彫りや仮面などの所蔵品も7,000点のコレクションを収めた施設の博物館。
この素朴な彫像の木人(モギン)の仕草に、声や音楽が聞こえてきそうな雰囲気があり、それぞれのシチュエーションや世界観まで伝わってきて、観ていて飽きない。
多くはアクリルケース越しながらも、写真撮影OKってところもいい。
[木人博物館 (モギンパンムルグァン)]
ソウル市 鍾路区 堅志洞 82
陶芸家「李世容(Lee Se Yong)」さんのギャラリー。
ウィンドウ越しにギャラリーのカウンターにちょこんと腰掛けた作品を見つめているうちに、店主と目が合った。写真を撮ってもいいとおっしゃってくれるたので、お言葉にあまえて撮影。李世容さんはもともと画家で陶芸家に転身されたのだそうだ。伝統的な技術をベースに斬新でユーモラスな絵付け。二点お買い上げ。
□ 国立新美術館 (K10D / PENTAX DA 14mmF2.8 ED:クリック拡大)
夜にタクシーでしか通らないような道を、昼間にぶらぶら歩いてみるのも、なかなかいいね。まったく違う景色が見えるてくる。きょろきょろしながら歩いていると、あっという間に六本木に到着。先日亡くなられた黒川紀章氏設計の国立新美術館に寄ってみると、ものすごく多くの人がカメラや携帯で建物自体を撮影している。うねるにうねるこの都会の大波自体がここの最大の美術品かもしれない。
□ 国立新美術館 (K10D / PENTAX DA 14mmF2.8 ED:クリック拡大)
□ 根津美術館脇 (K10D / PENTAX A 50mm F1.2)
今年も近所の薔薇が満開に。よそんちの庭のことながら、家の建て替えにともない、庭の造作がずいぶんと手を加えられていたので、薔薇も撤去されるのかと心配していたけれど、茎の絡まる金網ともども無事だった。
「ashes and snow」というアートプロジェクトを開催しているお台場のノマディック美術館を覗いてみた。雑誌で紹介されていた記事に目が釘付け。絵なのか写真なのか、合成なのか実写なのか? ノマディック美術館に行くとすぐに謎は解かれるのだけれど、優れたイマジネーション力と金と根気がいる仕事だと思う。
□ 永久に移動し続けるとされるノマディック美術館
建物もコンテナで構築されており、移動する際も解体、再構築されるという。外見は埋立地に捨て置かれたコンテナ山のように見えるけど、中に入ると幻想的な音と映像と空間に包み込まれる。
□ 天女(まごころ)像
なにがどうなってのんか分からないぐらい緻密に作られた巨大像が鎮座している。昭和35年に三越創立50周年記念事業の一つとして建立された天女像なのだそうだが、そう豪華絢爛ぶりに当時の百貨店の趨勢ぶりを感じる。
□ 天女(まごころ)像 背面
(PENTAX *istDs / PENTAX-A MACRO50mm F2.8 :クリック拡大)
(PENTAX *istDs / PENTAX DA 14mmF2.8 ED : クリック拡大)
近所の通称「薔薇の館」がようやく満開の薔薇に覆われた。昨年より10日ばかり遅れている。ここを通る人は毎年この時期を楽しみにしており、実に多くの人が高貴な香りに包まれながら写真を撮っている。
上の写真はおそらくブルーローズという幻の薔薇。こうして一つだけ見るとピンクに見えるが、赤や黄色の薔薇の中にあると青みがかって見える。
下の写真は黄色とピンクが複雑に混ざった薔薇。写真の色が破綻しているように見えるが、実際にこういう不思議な色。
(PENTAX *istDs / PENTAX-A 20mm F2.8 :画像クリックで拡大)
愛地球博の中でも、この程度の人数で閉塞してしまう企業パビリオンに対し、各国の展示館は比較的空いていた。空いているにはそれなりの理由もあるわけだけど、イタリア館に展示されている「踊るサテュロス」は美しかった。7年前にシチリア沖で漁船の網にかかり、奇跡的に発見された紀元前四世紀のギリシャのブロンズ像だそうだ。考える人みたいな静的なものとは違い、こういう躍動する像はふだんあまり目にしたことがないし、なによりもその表現力の高さに驚かされる。ライティングも幻想的。
話題の唐招提寺展に行ってきた。少ない展示物ながら、よくできた構成でとても楽しめた。特にTBSと凸版印刷で作り上げた、超大型&超高精細のヴァーチャルリアリティでめぐる唐招提寺金堂がすばらしい。10m×3mの大画面にハイヴィジョンの2倍の高精細映像を映し出す。真ん中の前の方に陣取れば、画面が視界を越えるので、あたかも画面に埋没するかのような印象を得られるだろう。残念ながら、混んでいて斜め後ろからの立ち見だった。歴史的偉業を最先端のテクノロジーで再現するすばらしい企画だ。これから行かれる方は、まず最初にこれを見てから、展示物をみることをお勧めする。
写真は盧舎那仏坐像。鑑真和尚はさすがにガラスケースに収められていたが、それ以外の仏像はそのまま展示されている。今回は平成の大改修のため、初めて実現した展示会だそうだ。
また、音声ガイドは「世界遺産」の寺尾聰によるもので、この声がたまらない。
今晩は知人の所属するフィルハーモニックアンサンブル管弦楽団の演奏会で、池袋の東京芸術劇場の大ホールへ出かけた。全曲ブラームス。渋い。バイオリン協奏曲では千住真理子さんがソリスト。プロの力ってものはたいしたもんだね。すっかり魅了されてしまった。フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団の定期演奏会なのだが、有名なソリストが来ると集客力は抜群だが、主役の座を奪われてしまう。悩ましいところだ。
(PENTAX *istDs / DA 40mmF2.8 Limited / ISO800)
昨晩、離宮に行く途中、和菓子屋さんで苺大福を見つけた。大福というのは全てくるんであるものという既成概念を取っ払った、なんとも美しいディスプレイ。思わず手を伸ばしたくなる。
(PENTAX *istDs / DA 40mmF2.8 Limited / ISO800)
年末の時とは違った角度からの銀座和光。
今週は年末から引き続いて休暇取得中。
少し遠出の散歩をしていたら、とんでもないものに遭遇。込み入った住宅街を抜けると、ヌーっと巨大なサイロみたいなものが現れた。思わずオオッと声が出てしまった。なんともかっこいい。「水道タンク」と呼ばれているらしい。正式名称は「東京都水道局大谷口給水塔」で、昭和6年に建造されたそうだ。災害時における給水のため、常に建物一杯に水が蓄えられているそうだが、まもなく建て替えられるらしい。
(場所) 板橋区大谷口1-4 (現在取り壊し中)
(追記)
この水道タンクと同じデザインの「野方配水塔」というものが中野区にあり、さらに威風堂々としたデザインの「駒沢給水等」というものが世田谷にあるらしい。いずれも近代水道の礎を築いた故中島鋭治博士(東大名誉教授)が基本設計されたとのこと。これらの建築を見ていると、昭和初期と現代との間で「水道」というものに対する社会的な"思い"の違いを感じる。
都立六本木高校の体育館で展示されている、英国人アーティストのアントニー・ゴームリーの「アジアン・フィールド」を見物してきた。中国南部の村で住民300人の参加で作られた素焼き粘土像、約20万体を体育館に展示してある。圧巻である。そして、無言の群声が聴こえてくる。2004年11月28日まで。
アントニー・ゴームリー「アジアン・フィールド」展 六本木高校体育館 港区六本木6-16-36
旅行中、ルーブルで撮ったミロノヴィーナスの背中。正面からの姿はよくお目にかかるが、後ろ姿は関心が低い。実は先駆的チョーローライズだったのである。
写真はPENTAX-A 50mm F1.2の開放 FujiColor super400。
六本木ヒルズのけやき坂通りになんと「マイバッハ」が路上駐車してあるではないか!日本に何台あるのかわからないが、1台5000万円のマイバッハである。もっと派手派手しい車かと思っていたが、意外と見過ごしてしまうくらいおとなしい佇まい。それにしてもどうして5000万円もするのか。なぜ、こんな狭い通りに路上駐車しているのか?
近所に通称「薔薇屋敷」と呼ばれるお宅がある。広いお屋敷を取り囲む柵が全て薔薇の覆われている。この季節になると遠くから車に乗って見学に来る方もいるらしい。専任の庭師がいて、毎朝手入れしている。街の名所となっているので、世話をする方々のプレッシャーもたいへんなものだろう。
マーク・ニューソンがデザインした2人乗りのジェット機「kelvin40」。旧東側系デザインテーストが、「洗練」を超えた味わいを出しているような気がする。LOMOカメラの魅力とも何か通ずるものを感じる。
今朝は浜町で打ち合わせ。浜町は人形町のとなりの街で、明治座があるところ。明治座の目の前に浜町公園という小さな公園があるのだけれど、入り口の小便小僧がかなり変だ。通常は幼児体型で顔が大きくてお腹がプックリしていると思うけど、ここのは児童体型で胴が長く、胸板が厚い。こんなに可愛くない小便小僧もあるんだなあ。何か、事情があるに違いない。
天王洲のお得意先のロビーで「加茂幸子 彫刻展」というのが開かれていた。テラコッタ彫刻というジャンルらしいが、なんともかわいらしい。全体にやわらかく、ほのぼのとして、絵本のような作品だ。見ているといろんな物語が湧いてくる。素焼きの粘土に彩色したものらしい。たぶん近くにいた方が加茂さんなのだろうけど、若くて、魅力的な方だった。
[加茂幸子彫刻展 =テラコッタの世界= ]
2004年1月19日 - 2月13日 (8:30-20:00)
天王洲セントラルタワー・アートホール1F
モブログを発見した時のような、突き動かされる感銘を受けた。jennysrealm.com。このflashのサイトはちょっと別世界だ。デザイン、色使い、音楽、構造、全てに創造性があふれている。でもこればかりはちょっと修得できそうもない。あちこち、クリックしたり、ドラッグしたりして楽しめる。ページが多層化しているので、隠れているものもある。時間の経過とともに、音楽、アイテムが変化したり・・・
こういう先端サイトの情報を集めている[kinobori]:webの情報収集力もまたすごい。