□ タマゴサンド
京都のベテラン運転手さんはみなさん歴史にも詳しく、場所のことを尋ねてもその地にまつわる歴史物語で返ってくる。 「京都の街は誰が作ったのか? それは秀吉なんです。」ってな具合にツカミがうまい。聚楽第の建設の後に、大規模な都市整備計画が進められ、戦乱で曖昧になっていた京都エリアを御土井(おどい)と呼ばれる土塁(どるい)で囲み、その内側を洛中、外側を洛外と呼ぶようになったとか、今の京都市役所から御所の間に市中の寺社を強制的に集めて、「寺町通」と名付けたとか。そのときの姿が今の京都の街の骨格をなしているという。
そんな寺町通を散策。骨董や茶道具、書道具などの店に混じってちりめん山椒のお店やカフェが軒を連ねていて、ブラブラするのに楽しい。途中、「百春」というカフェに立ち寄ってタマゴサンドをつまんでみた。パンの表面に薄くトマトソースをひき、厚焼きたまごをはさんだ、最近人気のスタイル。
□ 寺町通 一保堂
□ 寺町通 村上開新堂
□ こちらは木屋町通
[百春 (ももはる)]
京都府京都市中京区常盤木町55 2F
TEL:075-708-3437
「美山荘」の朝は、若女将が運んできた甘酸っぱい梅湯で始まった。
朝食はトマトや新玉ねぎを炊いた胃に優しそうなお浸しで始まり、鯖をぬか漬けにして乳酸発酵させた「へしこ」でおいしいごはん。へしこはウマミとほどよい塩分のかたまりで、あまりに美味しくてごはんがすすむ君だ。そのあとはしろ菜と揚げの煮浸しや、茄子の揚げ浸し。朝からついつい食べ過ぎだ。
朝食のあとは隣接する峰定寺(ぶじょうじ)に立ち寄り、400段の石段を上って汗だくで本堂に参拝し、またバスに揺られて美山荘をあとにした。
□ トマトのお浸し
□ へしこ
□ 新玉葱の煮物 柚子胡椒
□ しろ菜と油揚げのたいたん
□ 茄子のオランダ煮
□ オニヤンマの産卵