□ 1.5人前定食
池袋に進出した仙台の牛たん屋さん「利久」が、なんと職場の赤坂にも出店していた。これで自分の生活圏は完全に包囲されてしまった。池袋店は11:30で長蛇の列になってしまうが、赤坂はまだその存在が広く知られいないためか、今のところ行列はおだやか。
池袋店では分厚い「極(きわみ)定食」を食べてみたので、今回は「1.5人前定食」を注文。普通でも分厚く大きいタンが8枚もついてくるのに、1.5人前はそれが12枚にもなる。計算は単純だ。なのについつい調子こいてたのんでしまった。圧倒的なボリューム。食べ過ぎて二枚舌が三枚舌になった。ちょうど1.5倍か。
[牛たん炭焼 利久 赤坂店]
港区赤坂3-14-8 赤坂相模屋ビル2F MAP
TEL:03-3568-7787
□ 炭火で焙られた子持ちのホンモロコ
「え! モロコ?」
料理雑誌でしかみたことがなかったモロコがさりげなく目の前に現れた。まあ、なんとも地味な佇まい。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、いまや増殖したブラックバスやブルーギルなどの外来種が食べ尽くし、その数が激減していると書いてあったので、消えてしまった料理と思い込んでいた。
炭火で焙ったホンモロコを三杯酢をちょっとつけていただく。サクサクッとしてすぐに口の中でホロホロと崩れるようにほぐれていく。淡白な味わいの中で、酢によって口中に広がっていく香ばしさと山椒の香りが余韻をつくる。これはずいぶんとおいしいものだねぇ。
□ だいたい、こんな器、家にはないよね
同僚と食事をすることにして、とある駅で待ち合わせしたところ、駅近くのオートロックの厳重なセレブな高層マンションの一室に案内されていく。だんだん不安になり、かなり警戒信号が点りだし、キョロキョロしながらもおそるおそるドアをくぐると、なんとそこは同僚の自宅。まもなくぞくぞくと昔の仲間が集まってきてホームパーティ。いや、もはやホームパーティとは呼べないような、春をテーマにした鮮やかな料理とワインで、なにからなにまでサプライズ。やるねぇ。
□ 海老とイカ 甘辛い炒め物
□ 豚肉と玉子、きくらげの炒め物
赤坂七丁目の「涵梅舫(かんめいほう)」でランチ。4人で4種類のメニューをシェアすると、ずいぶんと豊かなテーブルになってしまった。今日の発見は「きくらげ」。涵梅舫のきくらげは肉厚で、プルルン!としている。こういうきくらげはごちそうになるね。
□ 麻婆豆腐
□ 肉団子
[涵梅舫]
港区赤坂7-6-47 MAP
TEL:03-3224-1607
□ 生パスタ
雨風の強い日に行く「アルコバレーノ」。一日10食だけ手作りの生パスタが用意されていて、今日はフェトチーネだった。ムッチリした噛みごたえ。
[trattoria l'arcobaleno (トラットリア アルコバレーノ)] 【閉店】
港区赤坂3-13-13 B1 MAP
TEL:03-3505-5335
□ ヒメマスと蚕豆の炒め物
□ 炒飯
会社の同期が久しぶりに集まって、なかなか入り口が見つけられない「うずまき」で会食。老い自慢で盛り上がる。「うずまき」の炒飯のおいしさにびっくり。これ、ランチでも食べられるのかな?
[中華 うずまき]
港区赤坂5-5-11 B1 MAP
TEL:03-3584-2116
□ 天ざるうどん
十条から赤羽に移転した「すみた」へ行ってみた。十条のころはずいぶんと長く待って入った記憶があったが、赤羽のお店は行列は変わらぬものの、回転が早く、間もなく着席。席数も厨房も大きく拡大していた。
うどんは表面が滑らかでつるつる、そしてシコシコ。やっぱりおいしい。天ぷらは揚げたてサクサク。そして量が多い。「讃岐おでん」の盛り合わせもたのんでしまったこともあって、ほんとうに満腹状態。
□ 讃岐おでん カラシ酢味噌で食べるのが讃岐なのか
□ 鳥の天ぷらが載った かしわおろしぶっかけ
[手打うどん すみた]
北区志茂2-52-8 MAP
TEL:03-3903-0099
□ 仔羊の煮込み
短いランチタイムの間に、狭い厨房の中、メイン料理だけでも常時12-3種類も取り揃えて、美しい料理を作ってきた赤坂「Foyer(ホワイエ)」の鈴木洋一シェフが、療養のため3月いっぱいで交代になるのだそうだ。いつも食べているばかり...今回初めて挨拶させていただいた。早くカムバックされることを心待ちにしています!
□ カボチャのスープ
□ タルト
[レストランバー ホワイエ]
港区赤坂2-14-12 MAP
TEL:03-3585-1088
□ 山菜のしゃぶしゃぶ
山形料理と選りすぐりの地酒のお店。山形を中心として鮮度の高い山菜やきのこを取り寄せて料理しているため、仕入れの難しさに加え、その希少な素材に惹かれてやってくる客筋が決まっているらしく、情報がほとんど出まわっていない.....ってことで、ここでもお店の情報は載せられない。残念。
山菜のしゃぶしゃぶ、すばらしかった。うこぎ、雫菜、雪菜、行者にんにく、うるい、紅菜、菜の花、あさつき、山伏茸、本しめじ、たらの芽、蕾菜、ユリの芽など、13種類もの生の山菜が揃えられた。これらをしゃぶしゃぶする出汁が旨すぎる。様々な野菜から作られたスープで、このスープだけずっと飲んでいたいってぐらいおいしい完成度。ブイヨン・ドゥ・レギュームだね。ペットボトルにつめてもらって持って帰る人もいるらしい。この出汁に山菜、米沢牛、ウニをさっとくぐらせていただき、最後に雑炊。言うこと無し。
□ ウニのしゃぶしゃぶを出汁ごと 出汁が磯の香り
□ 板蕎麦
□ 佐藤錦の漬物
□ ズワイガニのレムラードとアボカドのシャルロット仕立て
RiEさんのお勧め「ル・フィザリス」でランチ。なかなか入れないはずだ、電話してみると予約がいっぱいで一週間先の席がようやく取れた次第。人気の理由は、RiEさんが書いているように「これがよくこのお値段で!」という驚き。前菜に出た薄切りしたアボカドの美しいこと。このアボカドの下にギッシリとズワイガニが鋳込まれている。メインの豚ロースの燻し焼きはほどよい燻香でおいしく、ボリュームもしっかり。デザートも秀逸。お店の雰囲気は決して華やかな感じではないが、お料理は圧巻のクォリティだ。
□ アミューズ
□ 豚ロースの燻し焼き
□ オレンジ、グレープフルーツのグラタン
[レストラン ル・フィザリス (Le Physalis)]
港区赤坂2-9-3 静信第一ビル2F MAP
TEL:03-5561-0805
□ 和牛切り落とし鉄板焼き
暖かかったためか、お昼時はどのお店も満席で、六丁目(赤坂)まで流れ流れて行ったが、ついにランチ難民になってしまった。七丁目に北上し、ダメモトで「大澤」をのぞいてみると、うまい具合に空いていて漂着。目の前の鉄板の上では、ガーリックライスのオムレツかけづくりのパフォーマンスが繰り広げられていたが、これは前回食べたのでぐっとこらえ、「和牛の切り落とし鉄板焼き」を注文。これも目の前の鉄板で手際よく炒められ、アツアツをいただく。
[ステーキ&ワイン 大澤]
港区赤坂7-8-1 MAP
TEL:03-3586-0310
□ 新幹線が神社の真下を通過する
赤羽の迷宮を抜けて赤羽八幡神社とかかれた方へ歩き始めると、なんとこの神社の真下を東北新幹線と埼京線がトンネルでぶち抜いているじゃないか! よくよく事情があって、こんなことになってしまったのだろうけど、ここはきっとその道の方々にはかなり有名なスポットなんだろうね。
□ 神の領域を整備したらしい
この赤羽神社は"坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命されて東北地方の征伐に向かう途中、この赤羽台の地に陣を張り、八幡大神を勧請し、武運長久を祈り無地東北地方を平定した"とある。昔から東北に向かう拠点の地なのだ。
□ 埼京線も神の領域をくぐる
□ 神域の真下をニ線が貫いている
□ 重厚中華そば
ようやく暖かくなってきたので、いつもの路線バスに乗って、昭和のラビリンス、赤羽一番街商店街周辺散策へ。その一角の「重厚煮干中華そば」なるメニューを掲げる「大ふく屋」さんに並んでみた。すごい名前をつけたもんだ。でも出てきたラーメンはそのイメージを上回る重厚ぶり。ドロドロの野菜スープに濃厚豚骨スープ、さらにいりこと煮干がどっさり使われ、味の厚みが重ねられているって感じかな。極太メンマに刻みネギにユズがいいアクセント。食べ終わると唇がコラーゲンでコーティングされる。お勧めの重厚体験だ。
この餃子、汁を飛ばさずに食べることができないジューシーさ。思わず右の方にも左の方にもかかりそうになってしまった。つけダレ不要のしっかり味。
[重厚煮干中華そば 大ふく屋] 【閉店】
□ 南部せんべいのブルスケッタ三種
(シャモロックのレバーペースト、八戸前沖銀鯖の青森にんにくソテー、タルタル)
これは実際に食べてもらわんと、きっとまったく理解してもらいえないと思う。
青森の南部せんべいを使ったイタリアンという、きわめて異色な企画に呼んで頂いた。いかんせん、ちょっと無謀とも思えたこの取り合わせも、食べ終わってみれば、まったく違和感のない、むしろ南部せんべいの変幻自在な食感にすっかり魅せられてしまった。
南部せんべいは、水分を含むとふやけてモチモチの食感になり、アルデンテのパスタやピザのドゥのようになってしまう。一方、三戸タイプと呼ばれる薄手の南部せんべいはパリパリでかるーい食感で、クラッカーやウェハースのようなのだ。
この南部せんべいが、日本橋の「クッチーナ イタリアーナ ラ フェニーチェ」の鳥谷部拓彰シェフによって次々とおいしいイタリア料理になっていくのよ。天才だね。もちろん、南部せんべいだけではなく、肉や野菜もほとんどが青森産。
□ 南部せんべいのみみとシャモロック、青森野菜のミネストローネ
このミネストローネに使われているのは、南部せんべいの「みみ」と呼ばれる、あのせんべいフチの切り落としだ。これがスープの中でモチモチとした状態になり、本来ミネストローネというものはこれが正しいのではないかと思えるほど相性ぶりを発揮する。
□ やわらかくもっちりした「てんぽせんべい」(ごま、ドライイチジク、松の実)
「てんぽせんべい」というのは南部せんべいの中でもちょっと変わっていて、やわらかくモチモチした食感。焼きたてを食べるものらしい。この日はシェフがせんべい焼き器を買って、焼いてくれた。ドライイチジクや松の実なんかが入ったオリジナルだ。
□ ホットアップルサイダー
一見するとビールのようだが、ビールは後ろのコップ。手前は「ホットアップルサイダー」。これも実際に飲んでみないとそのおいしさが伝わらないと思うけど、温かいアップルジュースに生クリームが浮かべてあって、かなりおいしい。
□ 青森野菜のバーニャカウダ
□ 生ハムとサラミ、シャモロックのスモーク
□ 南部せんべいのピッツァ三種
(マルゲリータ、青森りんごとゴルゴンゾーラ、あすなろ玉子のビスマルク)
□ 南部せんべいのラザニア
□ 南部せんべいのラザニア(クリック拡大:ボロネーゼソース)
□ 南部せんべいのラザニア(クリック拡大:八戸産ヤリイカと陸奥湾産帆立貝)
□ 南部せんべいの衣をまとった奥入瀬ガーリックポークのコトレッタ
南部せんべいで挟んだ自家製ジェラートの盛り合わせ
□ 広東式焼き物入り丼
いいねえ!「赤坂離宮の広東式焼き物入り丼」。4種類の定番焼き物前菜、伊達鶏の特製タレ漬け、パリッと飴色に釜焼きしたガチョウ、紅いチャーシュー、皮付きのまま焼き上げたクリスピーなハーブ豚が載っている。きわめてシンプルな仕立てなのだけれど、高級店はこういう前菜がかなりきちんと作られているので、これはもう堂々のおいしさ。
[赤坂離宮 (あかさかりきゅう)]
港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー アトリウム2F MAP
TEL:03-5570-9323
牛込神楽坂の住宅街のマンションの一室にあるお寿司屋さん「友野」で会食。古伊万里や九谷、備前などの器で天然物の旬の魚が供される。それでいて接客は文字通りアットホーム。とてもやわらかいおもてなし。お酒も何を持ち込んでもらってもかまわないという。
[神楽坂 友野]
新宿区中町3 MAP
TEL:03-5228-9188
□ かわはぎ薄造り肝ぽん酢
家族で半年ぶりに志村坂上の「よし田」に伺った。季節を取り入れた各種料理とおいしい手打ち蕎麦。掘りごたつでゆったりといただけるのも居心地よい、実にいいお店。
□ 磯自慢から黒龍へ
□ 赤貝 平目
写真はSIGMA DP2をISO400で撮ってみた。高感度にめっぽう弱いカメラで、そのままではちょっと載せられないが、ノイズを除去するアプリを通せば、なんとかなりそうな手応え。
□ つきだし 胡麻豆腐
□ 地はまぐり焼き
□ 若竹煮(小鍋仕立)
□ 菜の花のからし和え
□ 白魚のかき揚げ 山菜の天ぷら(こごみ、たらの芽、蕗の薹、行者にんにく)
以下、毎回注文していまう、これだけは外せないつまみ四品
□ 海老芋の揚げ出し(蟹あんかけ)
□ 自家製さつま揚
□ ポテトサラダ
□ あおりいかゲソ焼き
蕎麦は冷たいものも、温かいものも両方いってしまう。
[季節料理 手打蕎麦 よし田]
板橋区小豆沢2-15-8 MAP
TEL:03-3966-5522
□ カスクルート(バゲットのサンドイッチ:里芋とチキン)
「おぴっぴ」のならびで見つけた、パン工房「ブランジェリー ケン」。 5人も入ったら身動き出来なくなるような狭い店舗に、40種以上もの焼きたてパンが並べられている。世界各地の粉を使い分け、本格的なパンづくりをしている一方で、気取ったところが一切ない。クロワッサンもベーグルもおいしいが、特にここのバゲットを使ったサンドイッチ「カスクルート」が抜群にうまい。そしてまた実に安いんだなー。
[BOULANGERIE KEN (ブランジェリー ケン)]
板橋区赤塚2-2-17 MAP
TEL:03-5383-2216
□ 野菜天ざるうどん
「おぴっぴ」というのは四国高松あたりの幼児語で「うどん」のことを指すそうだが、直感的には違う類のものをイメージしてしまう。先日下赤塚散策をしたときにこの「おぴっぴ」という屋号を持つ讃岐うどん屋さんを見つけて、ネットで調べてみると評判がよさそうなので行ってみた。西新橋にある「おぴっぴ」というお店の暖簾分けらしい。
うどんはこの店で打っており、茹でたて。野菜の天麩羅も揚げたて。一本がながーいので、一本つまんでつるつると口に吸い上げるとちょうど口いっぱいになる。
□ 釜揚げうどん
[讃岐手打ちうどん おぴっぴ]
板橋区赤塚2-5-1 MAP
TEL:03-3930-3726