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□ 覚園寺 山門
この情報社会で、ほとんど情報の出回っていない凄いものってものはなかなか見当たらない。たとえば、「食べログ」に載っていないおいしいお店を探すってのはもはや至難の技だったりする。
鎌倉「三日月」のオーナーが、歩いて5分ほどのところにある「覚園寺(かくおんじ)」の案内つきの拝観を薦めてくれたんだけれど、これが凄かった。しかしこの拝観ツアー中は建物はもちろん、草花すら写真撮影禁止となっているので、ネット上には入り口の山門周辺以外の写真がほとんどアップされていない。もちろん自分も撮影できなかった。
お寺の方に案内されて、谷戸を奥に進むと、緑の中に古色蒼然とした萱葺き屋根の大きな薬師堂が現れる。 薬師堂は、1218年 に北条義時が建てた大倉薬師堂がその始まりとされ、途中火災に遭い、1354年に建てられた仏殿を 1689年に改築したものとされる。天井の梁には1354年再建時に足利尊氏が記したとされる文字が記名とともに残っている。また、薬師堂に安置されている薬師如来は1263年造立とされる。壁に沿って配された木造十二神将立像も圧巻。仏像に特別関心があるわけじゃないけれど、これら全体の佇まいがもうワンダーランドで、思いがけずもとても楽しいひとときとなった。
ネットじゃ見ることができない、体験するしかない世界。閉じることで生まれる魅力もある。