Su | Mo | Tu | We | Th | Fr | Sa |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 |
□ 車窓から
韓国への入国時に、荷物を受け取るところで誰もいなくなってしまったのに、なかなか自分のキャリーケースが出てこない。心細くなりかけたところに、ようやく姿を現した。 が、しかし、みたこともない厳重なロックが取り付けられているじゃないか。キャリーケースに手をかけてひっぱり上げたところに空港の方が現れ、そのまま手荷物検査場へ連行されてしまった。それから15人ぐらいの検査官に囲まれ、カラにされたケースは何度もX線に通され、そのたびに熱い議論が繰り返された。説明によると、キャリーケースのパイプ状の持ち手のところが場所によって厚みが1mmぐらい違うというのが問題なのだという。素材の厚みが違うと何が問題なのか?と尋ねると、パイプの内部にイリーガルなマテリアルが付着しているかもしれないという。さらに、どんなマテリアルを疑っているのか?と尋ねると、「たとえばヒロポンとか.....」という返答。僕らは覚醒剤密入の容疑者になりかかっていることを知らされた。だいたい、ヒロポンって、戦後じゃないんだから、もっと今風の言い方もあるだろう。係官たちはそのパイプの内部をどのように調べるかを議論し、のこぎりで切るとか、ドリルで穴をあけるとかみたいな手つきをしている。もうなんでもしてくれ。結局、パイプの表面を紙で丁寧にこすりとり、薬物検査にまわされた結果、疑いが晴れ、一時間後にようやく解放された。熱弁を奮って熱心に検査を指揮していた方が、私の肩を抱いて送ってくれて、出口で背中をポンポンとたたいて「良い旅を!」ですと。
その熱心な仕事ぶりに敬意を表します..... 。
□ 車窓から
□ 車窓から (体験したことのないぐらいのどしゃぶり)
□ 仁川空港 王家のパレード
□ 仁川空港
20年近く使っている愛着あるキャリーケースなんですけど、
通関のたびにこんなに恐ろしい思いをするのなら、
買い換えなければいけませんよ。
ほんとに恐ろしいです。